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Jazz Standard — 1936

Glad to Be Unhappy

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グラッド・トゥ・ビー・アンハッピー

作詞Lorenz Hart(ロレンツ・ハート)
作曲Richard Rodgers(リチャード・ロジャース)
制作年1936年
初演ミュージカル『On Your Toes』(1936年、ブロードウェイ初演)にて発表
キーEb major
拍子4/4拍子・32小節AABA形式

「Glad to Be Unhappy」は1936年、リチャード・ロジャースとロレンツ・ハートのコンビによって書かれた曲で、ミュージカル『On Your Toes』の中で発表されました。ロジャース&ハートのコンビは数々のヒット曲を生み出しましたが、その中でもこの曲は特に、苦い恋の感情を皮肉とユーモアを交えて描く、ハートらしい詩才が際立つ一作として知られています。控えめでありながら陰影に富んだメロディーが、歌詞のほろ苦い味わいと絶妙に絡み合っており、後年多くのジャズ・ミュージシャンによってバラードとして愛奏されてきました。

歌の情景・意味

歌の主人公は、実らないとわかっている恋にどっぷりと浸かりながら、それでもその不幸せな状態にどこか満足しているという、少しひねくれた心境を歌います。「幸せになれないのなら、いっそこの不幸せを楽しんでしまおう」という自嘲めいた諦めと、それでも消えない恋心とが同居しており、シンプルな失恋ソングにはない複雑な感情の陰影を描き出しています。

※掲載している英語歌詞は原詩の著作権に配慮し、内容を要約・再構成したオリジナルの言い換えです。正確な原詩は楽譜または正規音源でご確認ください。

Fools rush in, so here I am, very glad to be unhappy.
I can't win, but here I am, more than glad to be unhappy.
Unrequited love's a bore, and I've got it pretty bad.
But for someone you adore, it's a pleasure to be sad.
Like a straying baby lamb, with no mammy and no pappy,
I'm so unhappy, but oh, so glad.

キー:Eb major 形式:AABA(32小節)
長調でありながら随所に短調の響きが混ざり、幸福と苦さが同居する歌詞の心情を映し出している。

A セクション(1〜8小節)

EbMaj7
Ebm6
Bb7/D
Eb6
Fm7
Bb7
EbMaj7
Cm7

▶ ポイント:EbMaj7からEbm6への移り変わりは、幸せそうな響きにふっと影がさすような瞬間で、「不幸せなのに満足している」という歌詞の矛盾した心情をそのまま音にしたようです。Fm7からBb7への流れは、諦めと愛おしさが入り混じる感覚を運びます。

B セクション(ブリッジ)

Cm7
F7
Fm7
Bb7
EbMaj7
Ebm6
Bb7/D
Eb6

▶ ポイント:Cm7からF7への進行は、少し切実な訴えのような響きを持ち、「勝ち目のない恋」という言葉の重みを支えています。そこから元のAセクションの旋律線へと自然に帰っていく構成です。

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Outward Bound

Eric Dolphy(エリック・ドルフィー)

1960年 / New Jazz

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Richard Rodgers リチャード・ロジャース(1902–1979)

リチャード・ロジャースはアメリカン・ミュージカルを代表する作曲家で、作詞家ロレンツ・ハートとの黄金コンビ、そして後年のオスカー・ハマースタイン2世との共作の両方で数々の名曲を生み出しました。「My Funny Valentine」「Isn't It Romantic?」など、ジャズ・スタンダードとして愛される曲も多く、その旋律づくりの巧みさは今なお高く評価されています。「Glad to Be Unhappy」はハートとの初期の代表作のひとつで、二人の詩的で陰影豊かな作風がよく表れた一曲です。