Jazz Standard — 1946
フォー・ヘヴンズ・セイク
| 作詞 | Elise Bretton(エリーズ・ブレットン) |
|---|---|
| 作曲 | Sherman Edwards(シャーマン・エドワーズ)/Don Meyer(ドン・マイヤー) |
| 制作年 | 1946年 |
| 初演 | 1946年に発表され、以後多くのジャズ・ヴォーカリストのレパートリーとして定着した |
| キー | E♭ major(原調) |
| 拍子 | 4/4拍子・AABA形式・32小節 |
「For Heaven's Sake」は、1946年にシャーマン・エドワーズとドン・マイヤーが曲を、エリーズ・ブレットンが詞を手がけた一曲です。派手さこそありませんが、素直な言葉で愛の願いを綴ったこの曲は、発表以来ジャズ・ヴォーカリストたちの間でひそやかに愛され続け、今ではスタンダード・レパートリーの一角を占める存在となっています。タイトルの「For Heaven's Sake」は「お願いだから」「後生だから」といった、切実な懇願を表す口語表現で、恋人に対してもっと素直に想いを伝えてほしいと願う気持ちが、そのままタイトルに表れています。シンプルで覚えやすい旋律と、率直な歌詞の組み合わせが、多くの歌手にとって歌いやすく、また聴き手の心にもまっすぐ届く一曲となっています。
歌の情景・意味
歌の主人公は、恋人に向かって「お願いだから、もっと素直に愛を伝えてほしい」と語りかけます。相手の気持ちを疑っているわけではないけれど、言葉や態度で示してもらえないと不安になってしまう——そんな、恋する者なら誰もが抱く率直な願いが、飾らない言葉で歌われています。難しい駆け引きではなく、ただまっすぐに「愛してほしい」と伝えるシンプルさが、この曲の一番の魅力と言えるでしょう。
※掲載している英語歌詞は原詩の著作権に配慮し、内容を要約・再構成したオリジナルの言い換えです。正確な原詩は楽譜または正規音源でご確認ください。
キー:E♭ major 形式:AABA(32小節)
穏やかで素直な進行が、率直な想いを訴えかける歌詞の雰囲気とよく調和しています。
A セクション(1〜8小節)
▶ ポイント:素直に上下するこの進行は、まさに「飾らない言葉」を求める歌詞の内容そのままの、率直な響きを持っています。
B セクション(ブリッジ)
▶ ポイント:ブリッジではGm7からC7へと少し色合いを変えつつも、最終的には最初のAセクションと同じ着地点に戻ることで、「待ち続ける」歌詞のテーマを音楽的にも表現しています。
Moon Beams
Bill Evans(ビル・エヴァンス)
1962年 / Riverside
スコット・ラファロ亡き後、新しいトリオで録音されたバラード集。静かで内省的なピアノの美しさが際立ちます。
Nights of Ballads & Blues
McCoy Tyner(マッコイ・タイナー)
1963年 / Impulse!
コルトレーン・カルテットのピアニスト、タイナーのトリオ作。ゆったりとしたバラードとブルースが美しい一枚です。
Bill Frisell with Dave Holland and Elvin Jones
Elvin Jones(エルヴィン・ジョーンズ)
2001年 / Nonesuch
ギターのビル・フリゼールが、エルヴィン・ジョーンズらと組んだトリオ作。名ドラマーの懐の深いリズムが光ります。
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Sherman Edwards シャーマン・エドワーズ(1919–1981)
アメリカの作曲家・作詞家。ポピュラーソングの分野で活躍したのち、後年はミュージカル『1776』の作詞・作曲を手がけ、トニー賞を受賞するなど、ブロードウェイの舞台音楽でも大きな成功を収めました。「For Heaven's Sake」は、彼のキャリア初期を代表する楽曲のひとつです。