Jazz Standard — 1944
エヴリタイム・ウィ・セイ・グッバイ
| 作詞 | Cole Porter(コール・ポーター) |
|---|---|
| 作曲 | Cole Porter(コール・ポーター) |
| 制作年 | 1944年 |
| 初演 | ブロードウェイ・レビュー『Seven Lively Arts』にて発表 |
| キー | ハ長調(C) |
| 拍子 | 4分の4拍子・32小節ABAC形式 |
「Every Time We Say Goodbye」は、1944年のブロードウェイ・レビュー『Seven Lively Arts』のために、コール・ポーターが書き下ろした一曲です。この作品はもともとクラシックの作曲家イーゴリ・ストラヴィンスキーが音楽を提供する予定でしたが、諸事情によりポーターに白羽の矢が立ったという経緯があります。歌詞には珍しく、ポーター自身のシリアスで内省的な一面が色濃く表れており、彼特有の軽妙な言葉遊びよりも、静かな詩情を重視した作りになっています。この曲はまた、途中でメジャーからマイナーへと転調する構成でも有名で、その転調こそが「別れ」という主題を音楽的に見事に表現していると評されています。
歌の情景・意味
語り手は、恋人との別れ際について語っています。ほんの少しの間離れるだけの、ささやかな「さようなら」のはずなのに、なぜかそのたびに、まるで世界の色が変わってしまうかのような寂しさを覚える——そんな、別れという行為そのものに宿る不思議な悲しみを描いた曲です。曲の途中で明るい調から翳りのある調へと変わる瞬間は、まさに「さようなら」を言った直後に訪れる、あの独特の胸の痛みを表しているようです。
※掲載している英語歌詞は原詩の著作権に配慮し、内容を要約・再構成したオリジナルの言い換えです。正確な原詩は楽譜または正規音源でご確認ください。
※上記は原曲の内容を踏まえたオリジナルの意訳・再構成であり、実際の歌詞の逐語訳ではありません。
キー:C 形式:ABAC(32小節)
メジャーからマイナーへと巡る独特の転調が特徴で、「別れ」という主題を和声そのもので表現しています。
A セクション(1〜8小節)
▶ ポイント:出だしのCmaj7からCm6へと同主調的に色が変わる部分こそ、この曲の最大の聴きどころです。明るい調から一瞬で翳りのある調へ変わる様子は、「さようなら」の一言で空気が変わってしまう、あの瞬間そのものを表しています。
B セクション(ブリッジ)
▶ ポイント:ブリッジでも同様にFmaj7からFm6へと転じる部分があり、Aセクションの転調が単なる偶然ではなく、曲全体を貫く一貫したテーマであることがわかります。
Sarah Vaughan (with Clifford Brown)
Sarah Vaughan(サラ・ヴォーン)
1954年 / EmArcy
クリフォード・ブラウンを迎えた、サラの最高傑作との呼び声も高い一枚。少人数の伴奏で、歌の魅力が際立ちます。
The Modern Sound of Betty Carter
Betty Carter(ベティ・カーター)
1960年 / ABC-Paramount
大胆な節回しで知られるベティ・カーターの初期作。独創的で躍動感のある歌唱が光ります。
Duke Ellington & John Coltrane
Duke Ellington & John Coltrane(デューク・エリントン&ジョン・コルトレーン)
1962年 / Impulse!
世代の違う二人の巨匠が共演した名盤。エリントンの品格あるピアノに、コルトレーンが優しく寄り添います。
Sonny Rollins Vol.2
Sonny Rollins(ソニー・ロリンズ)
1957年 / Blue Note
J.J.ジョンソンやセロニアス・モンクらと録音したブルーノートの一枚。ロリンズの豪快なテナーが冴えます。
チーク・トゥ・チーク
Tony Bennett & Lady Gaga(トニー・ベネット&レディー・ガガ)
SHM-CD
トニー・ベネットとレディー・ガガの共演盤。世代を超えたデュエットが新鮮な魅力を放ちます。
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Cole Porter コール・ポーター(1891–1964)
アメリカ・インディアナ州出身。裕福な家庭に生まれ、イェール大学やハーバード大学で学んだのち、作詞・作曲の両方をひとりでこなす稀有なソングライターとして名を馳せました。ウィットに富んだ言葉遊びと洗練された和声感覚を持ち味とする一方、「Every Time We Say Goodbye」のように内省的な深みを湛えた作品も残しています。晩年は乗馬事故による怪我に苦しみながらも創作を続け、その作品群は今も世界中で愛され続けています。