レコード・カセットテープの宅配買取 Bee Records

Jazz Standard — 1936

Easy to Love

お気に入り

イージー・トゥ・ラヴ

作詞Cole Porter(コール・ポーター)
作曲Cole Porter(コール・ポーター)
制作年1936年
初演MGM映画『Born to Dance(踊るブロードウェイ 1936)』にてジェームズ・スチュワートが歌唱
キー変ホ長調(E♭)
拍子4分の4拍子・64小節(拡張ABAC形式)

「Easy to Love」は、1936年のMGM映画『Born to Dance』のために、コール・ポーターが自ら作詞作曲した一曲です。劇中では映画俳優ジェームズ・スチュワートが歌ったことでも知られていますが、彼は歌手ではなかったため、実は当初ポーター自身は「歌うには少し音域が広すぎる曲」だと感じていたという逸話も残っています。しかしその心配とは裏腹に、シンプルで覚えやすいメロディーと、飾らない率直な歌詞が広く愛され、以後多くのジャズ・ミュージシャンや歌手によって取り上げられる不朽のスタンダードとなりました。恋する相手への真っすぐな想いを、気取らない言葉で綴っているのが魅力です。

歌の情景・意味

語り手は、目の前にいる相手が「あまりにも好きになりやすい人」であることに、半ば戸惑いながらも喜びを感じています。近くにいればいるほど気持ちを抑えられなくなってしまう——そんな、恋に落ちていく過程そのものを描いた曲です。相手の魅力を並べ立てるのではなく、「あなたを好きにならずにいるなんて、到底無理な話だ」という、率直で飾らない告白の形をとっているところに、この曲の親しみやすさがあります。

※掲載している英語歌詞は原詩の著作権に配慮し、内容を要約・再構成したオリジナルの言い換えです。正確な原詩は楽譜または正規音源でご確認ください。

You have a way of walking right into my heart,
as if you'd always known the way from the start.
I never meant to fall, I never planned it so,
but how could I resist a smile I've come to know?
You make it look so simple, this falling into love,
too easy to adore you, too hard to rise above.

※上記は原曲の内容を踏まえたオリジナルの意訳・再構成であり、実際の歌詞の逐語訳ではありません。

キー:E♭ 形式:ABAC(64小節・通常の32小節より長め)
広がりのあるメロディーラインを持ち、なめらかな2度進行のコード運びが穏やかな安定感を生んでいます。

A セクション(1〜8小節)

E♭maj7
Fm7
B♭7
E♭maj7
Cm7
Fm7
B♭7
E♭maj7

▶ ポイント:E♭maj7からFm7、B♭7へと進み、また元のE♭maj7に戻ってくるこの動きは、恋に落ちていく心の高まりと、それを噛みしめるように落ち着く様子を交互に表しているようです。

B セクション(ブリッジ)

Cm7
F7
B♭maj7
Gm7
Cm7
F7
B♭7
E♭maj7

▶ ポイント:Cm7からF7、B♭maj7へと転じるこの部分では、それまでの調から少し離れた明るい響きが顔を出します。まるで、恋する相手の新しい一面をふと発見したときのような、心が浮き立つ瞬間を思わせます。

1

Sarah Vaughan (with Clifford Brown)

Sarah Vaughan(サラ・ヴォーン)

1954年 / EmArcy

クリフォード・ブラウンを迎えた、サラの最高傑作との呼び声も高い一枚。少人数の伴奏で、歌の魅力が際立ちます。

2

Julie London

Julie London(ジュリー・ロンドン)

編集盤

ジュリー・ロンドンの歌を収めたアナログ盤。ささやくような歌声が、夜の雰囲気をしっとりと演出します。

3

Complete Charlie Parker with Strings

Charlie Parker(チャーリー・パーカー)

1949〜52年 / Verve

パーカーが弦楽オーケストラを従えて録音した作品集。華やかな伴奏の上で、美しいメロディを歌うように吹いています。

4

Reflections: Steve Lacy Plays Thelonious Monk

Steve Lacy(スティーヴ・レイシー)

1958年 / Prestige

ソプラノ・サックスのレイシーが、モンクの曲だけを取り上げた作品。曲の面白さを丁寧に引き出しています。

5

Sings the Cole Porter Songbook

Ella Fitzgerald(エラ・フィッツジェラルド)

1956年 / Verve

フィッツジェラルドによるコール・ポーター作品集。愛らしく親しみやすい歌声が魅力です。

名盤を聴き放題で楽しむなら

Amazon Music Unlimitedなら、ジャズの名盤を定額で聴き放題。

無料体験をチェックする

名盤・名演のリンクはAmazonアソシエイト・リンクです。
Amazonのアソシエイトとして、ジャズ・スタンダード事典は適格販売により収入を得ています。

Cole Porter コール・ポーター(1891–1964)

アメリカ・インディアナ州出身。裕福な家庭に生まれ、イェール大学やハーバード大学で学んだのち、作詞・作曲の両方をひとりでこなす稀有なソングライターとして名を馳せました。ウィットに富んだ言葉遊びと、洗練された和声感覚を併せ持つ作風が特徴で、「Night and Day」「I've Got You Under My Skin」など、数多くのジャズ・スタンダードを生み出しています。晩年は乗馬事故による怪我に苦しみながらも創作活動を続け、その作品群は今も世界中で愛されています。