Jazz Standard — 1944
ドリーム
| 作詞 | Johnny Mercer(ジョニー・マーサー) |
|---|---|
| 作曲 | Johnny Mercer(ジョニー・マーサー) |
| 制作年 | 1944年 |
| 初演 | 1944年、トミー・ドーシー楽団とピード・パイパーズの歌唱により発表され、翌年にかけて大ヒットした。 |
| キー | ヘ長調(F) |
| 拍子 | 4/4拍子・32小節・AABA形式 |
「Dream」は1944年、稀代のソングライターであるジョニー・マーサーが、作詞・作曲の両方を一人で手がけた楽曲です。トミー・ドーシー楽団とその専属コーラス・グループ、ピード・パイパーズによって歌われ、翌1945年にかけて大ヒットを記録しました。ゆったりと揺れるようなメロディーと、眠りにつく前のひとときを描いた歌詞は、当時のラジオ番組や放送のクロージング・テーマとしても数多く使われ、アメリカの人々の暮らしに寄り添う一曲となりました。マーサーらしい詩情豊かな言葉選びが光る、上質なポピュラー・バラードです。
歌の情景・意味
眠りにつく前、あるいはうまくいかない現実の中で、「夢を見ることをやめないで」と優しく語りかける歌です。夢の中でなら、たとえ手が届かないものでも自由に思い描くことができる――そんな夢見ることの尊さと、それがもたらす小さな幸福を歌っています。現実の厳しさから目を逸らすのではなく、眠る前のひとときにそっと心を休ませるような、子守唄にも似た優しさに満ちた一曲です。
※掲載している英語歌詞は原詩の著作権に配慮し、内容を要約・再構成したオリジナルの言い換えです。正確な原詩は楽譜または正規音源でご確認ください。
キー:F 形式:AABA(32小節)
ゆったりと揺れるようなワルツ的な浮遊感と、随所に配置されたディミニッシュ・コードによる夢見心地な響きが特徴です。
A セクション(1〜8小節)
▶ ポイント:Fdim7の一瞬揺らぐような響きは、まさに夢とうつつの境目を漂うような感覚を表しています。ここで少しテンポを緩めると、より夢見心地な雰囲気が出ます。
B セクション(ブリッジ)
▶ ポイント:ブリッジで一度Dm7に軸を移すことで、少し遠くを見つめるような視点の変化が生まれます。最後にFmaj7へ戻ってくる瞬間は、そっと目を閉じる仕草をイメージすると良いでしょう。
Sarah Vaughan (with Clifford Brown)
Sarah Vaughan(サラ・ヴォーン)
1954年 / EmArcy
クリフォード・ブラウンを迎えた、サラの最高傑作との呼び声も高い一枚。少人数の伴奏で、歌の魅力が際立ちます。
Johnny Smith Favorites
Johnny Smith(ジョニー・スミス)
1950年代 / Roost
美しいコード・ワークで知られるギタリスト、ジョニー・スミスの作品。澄んだ音色で丁寧に歌うギターです。
In Concert featuring Dinah Washington
Dinah Washington(ダイナ・ワシントン)
ライヴ録音
ダイナ・ワシントンのステージを収めたライヴ盤。ブルースの香りあふれる迫力の歌声が楽しめます。
Dream With the Pied Pipers
The Pied Pipers(パイド・パイパーズ)
編集盤
パイド・パイパーズの美しいハーモニーが、この曲最大のヒットとして知られる決定的な録音です。
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Johnny Mercer ジョニー・マーサー(1909–1976)
アメリカ・ジョージア州出身の作詞家、作曲家、歌手。「Moon River」や「Autumn Leaves」の英語詞など、数多くのスタンダードの作詞を手がけたことで知られ、キャピトル・レコードの共同創設者としても音楽産業に大きな足跡を残した。自ら作詞・作曲の両方をこなすことも多く、南部出身らしい温かみのある言葉選びと、洒脱なユーモアを併せ持つ作風で、20世紀アメリカを代表するソングライターの一人と評されている。