Jazz Standard — 1933
ドント・ブレイム・ミー
| 作詞 | Dorothy Fields(ドロシー・フィールズ) |
|---|---|
| 作曲 | Jimmy McHugh(ジミー・マクヒュー) |
| 制作年 | 1933年 |
| 初演 | 1933年のレビュー舞台「Clowns in Clover」で発表され、その後映画にも使われて広く知られるようになった。 |
| キー | 変ホ長調(E♭) |
| 拍子 | 4/4拍子・32小節・AABA形式 |
「Don't Blame Me」は1933年、作曲家ジミー・マクヒューと作詞家ドロシー・フィールズという名コンビによって生み出されたバラードです。二人はこの時期、数々のミュージカルや映画音楽を共作しており、この曲もそうした作品の一つとして舞台で披露されました。ゆったりとしたテンポに乗せて、恋に落ちてしまった気持ちを切々と歌い上げる作りは、その後多くのジャズ・シンガーたちに愛される要因となりました。フランク・シナトラやエラ・フィッツジェラルドなど、時代を代表する歌手たちがこぞって取り上げてきた、ジャズ・バラードの名曲です。
歌の情景・意味
「私を責めないで」というタイトル通り、恋に落ちてしまったのは自分のせいではない、あなたがあまりに魅力的だったからだ――そんな、少し甘えたような言い訳めいた愛の告白を歌っています。理性では抑えられないほど惹かれてしまった気持ちを、相手のせいにするというユーモラスな視点で描きながらも、根底には深く純粋な想いが流れている、ロマンチックなラブソングです。
※掲載している英語歌詞は原詩の著作権に配慮し、内容を要約・再構成したオリジナルの言い換えです。正確な原詩は楽譜または正規音源でご確認ください。
キー:E♭ 形式:AABA(32小節)
ゆったりとしたバラードらしく、ツー・ファイブ・ワン進行を中心に、なめらかに移り変わっていくコード進行が特徴です。
A セクション(1〜8小節)
▶ ポイント:E♭maj7の甘く落ち着いた響きから始まり、Cm7で少し切なさが差し込みます。まるで「わかっているけれど、止められない」という気持ちの揺れを表しているようです。
B セクション(ブリッジ)
▶ ポイント:ブリッジではCm7を軸にした進行で、少し遠くを見つめるような雰囲気に変わります。最後にE♭maj7へ戻る瞬間は、素直な気持ちを認めて微笑むような温かさを意識すると良いでしょう。
Sarah Vaughan (with Clifford Brown)
Sarah Vaughan(サラ・ヴォーン)
1954年 / EmArcy
クリフォード・ブラウンを迎えた、サラの最高傑作との呼び声も高い一枚。少人数の伴奏で、歌の魅力が際立ちます。
You and Me
Nancy Wilson(ナンシー・ウィルソン)
編集盤
ジャズとポップスの両方で愛されたナンシー・ウィルソンの歌を収めた一枚。気品ある艶やかな歌声が魅力です。
Now's the Time
Charlie Parker(チャーリー・パーカー)
1952〜53年 / Verve
ビバップの創始者パーカーがカルテットで吹き込んだ作品。鋭く流れるようなアルトの名演が並びます。
Eric Dolphy in Europe, Vol. 2
Eric Dolphy(エリック・ドルフィー)
1961年 / Prestige
ドルフィーがヨーロッパ滞在中に残したライヴ録音。自由で独創的なアルト・サックスやフルートが聴けます。
Capuchin Swing
Jackie McLean(ジャッキー・マクリーン)
1960年 / New Jazz
ジャッキー・マクリーンのアルトサックスが、切ない哀愁を鋭く力強いフレーズで表現する名盤です。
名盤・名演のリンクはAmazonアソシエイト・リンクです。
Amazonのアソシエイトとして、ジャズ・スタンダード事典は適格販売により収入を得ています。
Jimmy McHugh ジミー・マクヒュー(1894–1969)
アメリカ・マサチューセッツ州出身の作曲家。作詞家ドロシー・フィールズとの黄金コンビで知られ、「On the Sunny Side of the Street」や「I Can't Give You Anything but Love」など数多くのスタンダードを世に送り出した。ブロードウェイやハリウッド映画のために精力的に楽曲を提供し続け、20世紀を代表するポピュラー・ソング作曲家の一人として名を残している。