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Jazz Standard — 1925

Dinah

お気に入り

ダイナ

作詞Sam M. Lewis & Joe Young(サム・M・ルイス/ジョー・ヤング)
作曲Harry Akst(ハリー・アクスト)
制作年1925年
初演1925年、歌手エセル・ウォーターズの歌唱で大ヒットし、瞬く間にスタンダードとして定着した。
キーヘ長調(F)
拍子4/4拍子・32小節・AABA形式

「Dinah」は1925年、作曲家ハリー・アクストと作詞家コンビのサム・M・ルイス、ジョー・ヤングによって書かれた曲です。同じ年に歌手エセル・ウォーターズが歌ったことで一躍評判となり、以来ジャズ・スタンダードの定番として長く愛されてきました。軽快でスウィング感のあるメロディーは、ビッグバンドからスモール・コンボ、ソロ・ピアノまで、あらゆる編成で演奏しやすく、ルイ・アームストロングやファッツ・ウォーラーをはじめ数え切れないほどのミュージシャンがこの曲に自分なりの解釈を加えてきました。100年近く経った今も色あせない、明るく親しみやすい一曲です。

歌の情景・意味

「ダイナ」という名の女性を思い浮かべながら、その魅力を陽気に歌い上げる歌です。彼女がいる南部の町(キャロライナ)への憧れや、会いたくてたまらない気持ちがユーモラスに、そして軽やかに綴られています。深刻な恋の悩みというよりは、明るく弾むような恋心を、思わず体を動かしたくなるようなリズムに乗せて表現した、パーティー・ソング的な楽しさが魅力です。

※掲載している英語歌詞は原詩の著作権に配慮し、内容を要約・再構成したオリジナルの言い換えです。正確な原詩は楽譜または正規音源でご確認ください。

Dinah, is there anyone finer in the state of Carolina
If there is and you know her, show her to me
Dinah, with her Dixie eyes blazing like the summer skies
I'll say that we've been friends for many years
Every night, why do I shake with fright
Because my Dinah might change her mind about me
Dinah, if she wandered to China I would hop an ocean liner
Just to be with Dinah, lee, my Dinah, lee

キー:F 形式:AABA(32小節)
典型的な1920年代のアップテンポ・スウィング・チューンらしく、明るく軽快なリズムに乗るシンプルな進行が特徴です。

A セクション(1〜8小節)

F
D7
Gm7
C7
F
D7
Gm7
C7

▶ ポイント:F→D7の移り変わりは、明るい表情から一瞬いたずらっぽい表情に変わるような響きです。軽やかにステップを踏むようなイメージで捉えると、テンポの良さが生きてきます。

B セクション(ブリッジ)

B♭
Bdim7
F
D7
Gm7
C7
F
C7

▶ ポイント:B♭からBdim7を経てFに戻る部分は、ほんの一瞬すれ違うような緊張感を生みます。すぐに元の明るさへ戻ってくるので、ドキドキしてすぐに笑顔になるような感覚で演奏すると自然です。

1

Louis Plays Dinah etc.

Louis Armstrong(ルイ・アームストロング)

編集盤

サッチモの初期の名演を集めた一枚。輝かしいトランペットと人なつこい歌が楽しめます。

2

Fats Waller

Fats Waller(ファッツ・ウォーラー)

編集盤

ストライド・ピアノの名手で、陽気な歌でも人気を集めたウォーラーの作品集。ユーモアたっぷりの演奏が楽しい一枚です。

3

Kraft Music Hall Time Vol.3

Bing Crosby(ビング・クロスビー)

ラジオ放送録音・編集盤

クロスビーが司会を務めた人気ラジオ番組の音源集。くつろいだ語りと甘い歌声で、当時の放送の雰囲気が伝わります。

4

Ethel Waters

Ethel Waters(エセル・ウォーターズ)

編集盤

この曲を初めて広めた歌手、エセル・ウォーターズによる貴重な録音。歴史的な価値のある一枚です。

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Harry Akst ハリー・アクスト(1894–1963)

アメリカ・ニューヨーク出身の作曲家、ピアニスト。ヴォードヴィルの伴奏ピアニストとして活動をスタートし、後に数多くのポピュラー・ソングを手がけるようになった。「Dinah」のほか、「Am I Blue?」などの楽曲でも知られる。軽快でキャッチーなメロディー作りに定評があり、当時のティン・パン・アレーを代表する作曲家の一人として活躍した。