Jazz Standard — 1926
ディード・アイ・ドゥー
| 作詞 | Fred Rose(フレッド・ローズ) |
|---|---|
| 作曲 | Rube Bloom(ルーブ・ブルーム) |
| 制作年 | 1926年 |
| 初演 | 1926年に楽譜出版。翌年にはダンス・オーケストラのレコーディングが相次ぎ、スタンダードとして定着した。 |
| キー | 変ホ長調(E♭) |
| 拍子 | 4/4拍子・32小節・AABA形式 |
「Deed I Do」は1926年、作曲家ルーブ・ブルームと作詞家フレッド・ローズによって生まれた曲です。当時のティン・パン・アレー(アメリカのポピュラー音楽出版街)で書かれた数多くの曲の中でも、シンプルで親しみやすいメロディーと、まっすぐな愛情表現の歌詞が評判となり、すぐにダンス・バンドやシンガーたちに取り上げられるようになりました。発表から一世紀近く経った今も、スウィング感のある軽やかなテンポと、口ずさみやすい旋律から、ジャズ・ボーカルのレパートリーとして世界中で愛され続けています。ナット・キング・コールやエラ・フィッツジェラルドといった名歌手たちが録音を残していることも、この曲の価値を物語っています。
歌の情景・意味
歌の主人公は、恋人に自分の気持ちを包み隠さず伝えようとしています。「疑うことなんてない、これは本当のことなんだ」というような、率直で飾らない愛の告白がテーマです。難しい言葉を使わず、まっすぐに「あなたが好きだ」という気持ちを伝える――そんな1920年代らしい、明るく前向きな恋の歌として親しまれてきました。派手な悲劇や複雑な心理描写ではなく、シンプルな喜びと確信に満ちた気持ちが、この曲の魅力です。
※掲載している英語歌詞は原詩の著作権に配慮し、内容を要約・再構成したオリジナルの言い換えです。正確な原詩は楽譜または正規音源でご確認ください。
キー:E♭ 形式:AABA(32小節)
典型的な1920年代ポピュラーソングらしく、シンプルなツー・ファイブ進行を中心に、明るく安定感のあるコード進行で構成されています。
A セクション(1〜8小節)
▶ ポイント:最初の2小節(E♭→Cm7)は「明るい響き→少し切ない響き」の繰り返しです。ちょうど、笑顔で話しかけてから少し照れて目をそらす、そんな感じの揺れを表していると考えると分かりやすいでしょう。
B セクション(ブリッジ)
▶ ポイント:ブリッジではA♭(サブドミナント)に一度移り、景色が変わったような効果を生みます。その後もとのE♭に戻ってくることで、「少し寄り道をしてから、また元の気持ちに帰ってくる」ような安心感が生まれます。
7 Classic Albums Plus
Jimmy Rushing(ジミー・ラッシング)
編集盤
カウント・ベイシー楽団で活躍したブルース歌手ラッシングの名作をまとめたセット。力強く陽気な歌声が魅力です。
Ella Fitzgerald Sings the Cole Porter Song Book
Ella Fitzgerald(エラ・フィッツジェラルド)
1956年 / Verve
コール・ポーターの名曲を歌った、エラの「ソングブック」シリーズ第1作。華やかで気品あふれる名唱集です。
Sammy Davis Jr. Sings, Laurindo Almeida Plays
Sammy Davis Jr. & Laurindo Almeida(サミー・デイヴィス・ジュニア&ローリンド・アルメイダ)
1966年 / Reprise
サミーの歌とアルメイダのギターだけで綴った、親密な雰囲気のデュオ作品。しっとりとした歌声が聴けます。
Transcriptions
Nat King Cole Trio(ナット・キング・コール・トリオ)
編集盤
ナット・キング・コール・トリオによる貴重なラジオ音源集。彼の若々しいピアノと歌声が楽しめます。
名盤・名演のリンクはAmazonアソシエイト・リンクです。
Amazonのアソシエイトとして、ジャズ・スタンダード事典は適格販売により収入を得ています。
Rube Bloom ルーブ・ブルーム(1902–1976)
アメリカ・ニューヨーク出身の作曲家、ピアニスト。1920年代からティン・パン・アレーで活躍し、「Fools Rush In」や「Day In, Day Out」など数々のポピュラー・ソングを手がけた。自身も達者なピアニストであり、ハーレム・ストライドの奏法にも通じていた。シンプルで口ずさみやすいメロディー作りに定評があり、当時から今日に至るまで多くの歌手たちに愛される楽曲を残している。