Jazz Standard — 1939
ダーン・ザット・ドリーム
| 作詞 | Eddie DeLange(エディ・デランジ) |
|---|---|
| 作曲 | Jimmy Van Heusen(ジミー・ヴァン・ヒューゼン) |
| 制作年 | 1939年 |
| 初演 | ブロードウェイのミュージカル「Swingin' the Dream(スウィンギン・ザ・ドリーム)」(シェイクスピア『夏の夜の夢』のスウィング版翻案)にて発表 |
| キー | 変ホ長調(E♭) |
| 拍子 | 4/4拍子・AABA32小節形式 |
「Darn That Dream」は1939年、作曲家ジミー・ヴァン・ヒューゼンと作詞家エディ・デランジによって書かれた楽曲です。ブロードウェイのミュージカル「Swingin' the Dream」(シェイクスピアの『夏の夜の夢』をスウィング・ジャズ風に翻案した作品)の中で発表されました。夢の中で会えた恋人が、目覚めるとまた遠く離れた存在になってしまうという、ほろ苦く切ないテーマを扱った歌詞が印象的で、そのしっとりとした美しいメロディーは発表以来、数多くのジャズ・ミュージシャンに愛されてきました。特にビリー・ホリデイの歌唱や、マイルス・デイヴィスの「Birth of the Cool」に収録されたケニー・ハゴッドによるヴォーカル版が有名で、モダン・ジャズの時代にも受け継がれた名バラードとして高く評価されています。
歌の情景・意味
歌詞の主人公は、眠っている間だけ恋人と再会できる夢を見ています。夢の中では手を握り合い、言葉を交わすこともできるのに、目が覚めると相手はどこにもいません。「ああ、あの夢のせいで」と、甘くも残酷な夢を恨めしく思いながらも、また同じ夢を見たいと願ってしまう、切ないけれど温かみのある恋心が描かれています。タイトルの「Darn(ちくしょう、もう)」という言葉には、夢に対する軽い恨み言と、それでも夢を手放したくない愛おしさが同時に込められています。
※掲載している英語歌詞は原詩の著作権に配慮し、内容を要約・再構成したオリジナルの言い換えです。正確な原詩は楽譜または正規音源でご確認ください。
キー:E♭ 形式:AABA32小節
ヴァン・ヒューゼンらしい、半音進行を交えたなめらかで陰影のあるコード運びが特徴です。
Aセクション(1〜8小節)
▶ ポイント:Cm7からA♭m6へ移る瞬間は、夢から醒めていくような、ふっと影がさす感覚を持っています。この短調的な響きが、歌詞の切なさをそのまま音で表現しています。
Bセクション(ブリッジ)
▶ ポイント:Gm7からC7へ進むところは、夢の中の甘い時間がふたたび戻ってくるような明るさを感じさせ、Aセクションとの対比が曲全体に奥行きを与えています。
Sarah Vaughan (with Clifford Brown)
Sarah Vaughan(サラ・ヴォーン)
1954年 / EmArcy
クリフォード・ブラウンを迎えた、サラの最高傑作との呼び声も高い一枚。少人数の伴奏で、歌の魅力が際立ちます。
Thelonious Monk: Original Album Classics
Thelonious Monk(セロニアス・モンク)
編集盤
独特のリズムと和音で知られるモンクの作品をまとめたセット。ユーモアと深みのあるピアノが楽しめます。
Portrait of Art Farmer
Art Farmer(アート・ファーマー)
1958年 / Contemporary
柔らかく叙情的なトランペットで知られるファーマーのワン・ホーン作。落ち着いた品のある演奏です。
Birth of the Cool
Miles Davis(マイルス・デイヴィス)
1949-50年録音 / Capitol
マイルスの若き日の名盤。夢の中の面影を追いかけるような、静かで詩的な演奏が印象的です。
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Jimmy Van Heusen ジミー・ヴァン・ヒューゼン(1913–1990)
アメリカの作曲家で、本名はエドワード・チェスター・バブコック。数多くの作詞家と組んで映画音楽やポピュラーソングを手がけ、フランク・シナトラをはじめとする多くの歌手に楽曲を提供したことで知られています。アカデミー賞歌曲賞を4度受賞するなど高い評価を受け、なめらかで洗練されたメロディーラインは、ジャズ・ミュージシャンたちからも長く愛される財産となっています。