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Jazz Standard — 1930

Dancing on the Ceiling

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ダンシング・オン・ザ・シーリング

作詞Lorenz Hart(ロレンツ・ハート)
作曲Richard Rodgers(リチャード・ロジャース)
制作年1930年
初演ロンドンのミュージカル「Ever Green(エヴァーグリーン)」(1930年)にて発表。翌1931年のブロードウェイ作品「Simple Simon」でも使用された
キー変ホ長調(E♭)
拍子4/4拍子・AABA32小節形式

「Dancing on the Ceiling」は1930年、作曲家リチャード・ロジャースと作詞家ロレンツ・ハートの黄金コンビによって書かれた楽曲です。もともとはロンドンのミュージカル「Ever Green」のために作られ、翌年にはブロードウェイ作品「Simple Simon」にも取り入れられました。恋人を思うあまり、天井を見上げて「まるで恋人が天井の上で踊っているように見える」という、ロマンティックでどこか幻想的な発想の歌詞が特徴で、ハートの機知に富んだ言葉選びとロジャースの流れるようなメロディーが見事に調和した一曲として知られています。発表当時から人気を博し、その後も数多くのジャズ・ヴォーカリストや器楽奏者によって取り上げられ、ロジャース&ハート作品の中でも特に愛されるスタンダードのひとつとなりました。

歌の情景・意味

歌詞の主人公は、離れて暮らす恋人を思うあまり、夜眠れずに天井を見つめています。すると、まるで恋人が天井の上で軽やかに踊っているかのような幻を見るのです。現実には隣にいないのに、想像の中でその姿がくっきりと浮かび上がってくるという、恋する人の切なくもユーモラスな心情が描かれています。悲しみというよりも、恋の甘やかな空想が生み出す、少し可笑しくも愛らしい情景として楽しむことができる歌です。

※掲載している英語歌詞は原詩の著作権に配慮し、内容を要約・再構成したオリジナルの言い換えです。正確な原詩は楽譜または正規音源でご確認ください。

I lie awake and stare up at the plaster,
and there you are, as clear as day above me.
You spin and turn with such a weightless laughter,
as if the whole room turned itself around.
They'd never guess, the people down below me,
that up above, we're dancing through the night.
So let the world keep spinning right side up now,
for here with you, I've found my upside-down delight.

キー:E♭ 形式:AABA32小節
ロジャース特有の、なめらかに隣のコードへ滑り込んでいくような進行が特徴です。

Aセクション(1〜8小節)

E♭maj7
Cm7
Fm7
B♭7
E♭maj7
Cm7
Fm7
B♭7

▶ ポイント:E♭maj7からCm7へ移る出だしは、天井を見上げるような、ふわりと浮遊するような感覚を生み出しています。難しく考えず、階段を一段ずつ軽やかに登っていくようなイメージで聴くとよいでしょう。

Bセクション(ブリッジ)

G7
Cm7
A♭maj7
D♭7
B♭7
E♭maj7
Fm7
B♭7

▶ ポイント:G7から始まるこの部分は、それまでの穏やかな雰囲気から一転して色彩が変わる場面で、「まるで部屋がひっくり返る」という歌詞の幻想的なイメージにぴったりと重なります。

1

Plays and Sings Matt Dennis

Matt Dennis(マット・デニス)

1953年録音

作曲家でもあるマット・デニスが、ピアノを弾きながら自作を歌ったライヴ。粋でくつろいだ弾き語りが楽しめます。

2

Ella Sings Gershwin

Ella Fitzgerald(エラ・フィッツジェラルド)

1950年 / Decca

ピアノのエリス・ラーキンスと二人きりで、ガーシュウィンの名曲を歌った作品。親密で優しい歌声が魅力です。

3

The Great Wide World of Quincy Jones

Quincy Jones(クインシー・ジョーンズ)

1959年 / Mercury

若きクインシーが豪華なメンバーを率いたビッグバンド作。洗練されたアレンジの才能がすでに光っています。

4

Stitt Plays Bird

Sonny Stitt(ソニー・スティット)

1963年 / Atlantic

チャーリー・パーカーゆかりの曲を、スティットが流麗に吹いた作品。パーカー直系のアルトが堪能できます。

5

Sings the Rodgers & Hart Song Book

Ella Fitzgerald(エラ・フィッツジェラルド)

1956年 / Verve

フィッツジェラルドがロジャース&ハートの名曲を集めたソングブック。優雅で温かみのある歌声が魅力です。

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Richard Rodgers リチャード・ロジャース(1902–1979)

アメリカを代表するミュージカル作曲家で、作詞家ロレンツ・ハートとのコンビ時代、そしてその後のオスカー・ハマースタイン2世とのコンビ時代を通じて、ブロードウェイ音楽の歴史に数々の傑作を残しました。「My Funny Valentine」「Blue Moon」など、時代を超えて愛される名曲を多数生み出し、そのメロディーメーカーとしての才能はジャズ・ミュージシャンたちからも絶大な支持を受け、多くの作品がジャズ・スタンダードとして今なお演奏され続けています。