レコード・カセットテープの宅配買取 Bee Records

Jazz Standard — 1946

Come Rain or Come Shine

お気に入り

カム・レイン・オア・カム・シャイン

作詞Johnny Mercer(ジョニー・マーサー)
作曲Harold Arlen(ハロルド・アーレン)
制作年1946年
初演ブロードウェイ・ミュージカル『セントルイス・ウーマン』(1946年3月30日初日・マーティン・ベック劇場)にて、デラ・グリーン役ルビー・ヒルとリトル・オーギー役ハロルド・ニコラスによるデュエットとして披露。
キー変ホ長調(Eb)
拍子4拍子・ゆったりとしたバラード。アーレン特有の、通常の32小節にとどまらない自由な形式。

「Come Rain or Come Shine(カム・レイン・オア・カム・シャイン)」は、作曲ハロルド・アーレン、作詞ジョニー・マーサーのコンビが1946年のブロードウェイ・ミュージカル『セントルイス・ウーマン』のために書いた一曲です。ミュージカル自体は113回の公演で幕を閉じましたが、この曲だけは独立した名曲として生き残り、マーガレット・ホワイティングによる録音がビルボード誌17位のヒットとなりました。アーレンは「ストーミー・ウェザー」や「オーバー・ザ・レインボー」など天候にまつわる名曲を多く残したことで知られますが、この曲もその系譜に連なる一曲です。ブルースの香りを漂わせながらも、予想外の転調を織り交ぜた豊かな和声が魅力で、ビル・エヴァンスやスタン・ゲッツをはじめ、多くのジャズ演奏家にインスピレーションを与え続けています。

歌の情景・意味

歌の主人公は、天気や運命がどう変わろうとも、変わらぬ愛を貫くという固い決意を歌います。晴れの日も雨の日も、幸運が味方する時も苦難が続く時も、ただ一人の相手を愛し続ける――シンプルな言葉で綴られながらも、その奥には揺るぎない献身の想いが込められています。ミュージカルの中では、恋に落ちたばかりの若い二人が、これから先どんな困難が待っていようとも共に生きていく覚悟を歌う場面として描かれました。

※掲載している英語歌詞は原詩の著作権に配慮し、内容を要約・再構成したオリジナルの言い換えです。正確な原詩は楽譜または正規音源でご確認ください。

I'm going to love you, whatever the weather may be,
Through the sunniest days and the darkest of skies I can see.
I won't need the sun to make my whole world bright,
As long as I've got you standing here by my side.
Let the clouds roll in, let the storms have their say,
I'll be holding on tighter than ever, come what may.
Some may promise the moon and the stars above,
But I'll just promise you my steady, unshaken love.
Rain or shine, good times or hard times, I'll be true,
This is a love that was always meant for two.

キー:Eb 形式:拡張されたAABA形式
ブルースの香りとシアター・ソングらしい豊かな和声が織り交ざった、予想を裏切る転調が魅力の進行です。

A セクション(冒頭)

Ebmaj7
Cm7
Fm7
Bb7
Ebmaj7
Ab7
Ebmaj7
Cm7

▶ ポイント:温かみのあるEbmaj7から始まり、途中でAb7という少し意外な響きが顔を出します。この「予定調和ではない」和音の動きが、アーレンらしい深みを生んでいます。

B セクション(ブリッジ)

Fm7
Bb7
Ebmaj7
Cm7
Fm7
Bb7
Ebmaj7
Bb7

▶ ポイント:ii-V-Iの動きを繰り返しながらじわじわと盛り上がっていく部分です。難しい理論は抜きにして、「変わらぬ想い」を繰り返し確かめ合うような、粘り強さを感じてみてください。

1

Sarah Vaughan in Hi-Fi

Sarah Vaughan(サラ・ヴォーン)

1949〜53年録音 / Columbia

若き日のサラ・ヴォーンの録音集。マイルス・デイヴィスも参加し、伸びやかな声と豊かな表現力が早くも光っています。

2

Moon Beams

Bill Evans(ビル・エヴァンス)

1962年 / Riverside

スコット・ラファロ亡き後、新しいトリオで録音されたバラード集。静かで内省的なピアノの美しさが際立ちます。

3

Sophisticated Lady

Ben Webster(ベン・ウェブスター)

編集盤

ささやくようなサブトーンで知られるウェブスターのバラード集。大きく温かいテナーの響きが心にしみます。

4

Art Blakey & The Jazz Messengers

Art Blakey & The Jazz Messengers(アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズ)

1950〜60年代録音

ハード・バップの象徴ともいえるブレイキーのバンドの演奏。力強いドラムが熱い演奏を引っぱります。

5

Ray Charles and Betty Carter

Ray Charles & Betty Carter(レイ・チャールズ&ベティ・カーター)

1961年 / ABC

レイ・チャールズとベティ・カーターの魂のこもったデュエット。ボーナストラックとして収録されています。

名盤を聴き放題で楽しむなら

Amazon Music Unlimitedなら、ジャズの名盤を定額で聴き放題。

無料体験をチェックする

名盤・名演のリンクはAmazonアソシエイト・リンクです。
Amazonのアソシエイトとして、ジャズ・スタンダード事典は適格販売により収入を得ています。

Harold Arlen ハロルド・アーレン(1905–1986)

ニューヨーク州バッファロー生まれ、ユダヤ教聖歌隊指揮者を父に持つ作曲家。「オーバー・ザ・レインボー」「ストーミー・ウェザー」など、生涯で500曲以上を手がけました。通常の32小節形式にとらわれない独自の楽曲構成と、ブルースの要素を織り交ぜた豊かな和声が持ち味で、ジャズ演奏家から絶大な支持を得ています。