Jazz Standard — 1941
チャタヌーガ・チュー・チュー
| 作詞 | Mack Gordon(マック・ゴードン) |
|---|---|
| 作曲 | Harry Warren(ハリー・ウォーレン) |
| 制作年 | 1941年 |
| 初演 | 映画『サン・バレー・セレナーデ』(1941年8月・20世紀フォックス)にてグレン・ミラー楽団が演奏。歌唱はテックス・ベネキ、ポーラ・ケリー、モダネアーズ。 |
| キー | Fメジャー(演奏により変ホ長調=Ebで演奏されることも多い) |
| 拍子 | 4拍子・スウィング。語りかけるようなヴァースに続き、軽快なコーラス部分が展開する構成。 |
「Chattanooga Choo Choo(チャタヌーガ・チュー・チュー)」は、作詞マック・ゴードン、作曲ハリー・ウォーレンのコンビが1941年の映画『サン・バレー・セレナーデ』のために書き下ろした曲です。ニューヨークからテネシー州チャタヌーガへと向かう汽車の旅を描いたこの曲は、グレン・ミラー楽団の演奏によって空前の大ヒットとなり、1941年末から9週連続でビルボードのチャートNo.1を記録しました。1942年には売上100万枚を突破し、レコード産業史上初めて「ゴールドディスク」が贈られた記念すべき一曲としても知られています。金管楽器が汽車の汽笛や車輪の音を模した軽快なイントロも大きな魅力で、当時のアメリカの明るさと躍動感をそのまま音楽に閉じ込めたような、スウィング時代を代表する名曲です。
歌の情景・意味
歌の主人公は、ニューヨークの駅で汽車を待つ一人の男性です。靴磨きの青年に発車ホームを尋ね、南部テネシー行きの汽車に飛び乗ります。窓の外を流れる景色を眺めながら、汽車はリズミカルに南へ南へと進んでいきます。旅の終わりに待っているのは、遠く離れて暮らす恋人との再会。到着した駅で彼女の姿を見つけたとき、長かった旅の疲れも一瞬で吹き飛んでしまう――そんな、汽車の躍動感と再会の喜びが一体になった、心温まる物語です。
※掲載している英語歌詞は原詩の著作権に配慮し、内容を要約・再構成したオリジナルの言い換えです。正確な原詩は楽譜または正規音源でご確認ください。
キー:F 形式:ヴァース+コーラス構成
I(トニック)とVI7・IIm7・V7を行き来する、スウィング期らしい明るく躍動感のあるコード進行です。
A セクション(コーラス冒頭)
▶ ポイント:F(ホーム)からD7を経てGm7・C7へと戻る流れは、汽車が駅を出てまた戻ってくるような、円を描く安心感を生んでいます。難しい理屈は抜きにして、行進曲のような弾む足取りを感じてみてください。
B セクション(ブリッジ)
▶ ポイント:Bb(サブドミナント)へ一時的に景色を転換し、Bbm6のわずかな翳りを挟むことで、旅の途中でふと物思いにふけるような一瞬を演出しています。そこから元のFへ戻る安堵感も味わいどころです。
The Ultimate Collection
Steve Lawrence & Eydie Gormé(スティーヴ・ローレンス&イーディ・ゴーメ)
編集盤(4CD)
おしどり夫婦デュオとして長く愛された二人の録音をたっぷり収めたボックス。息の合った掛け合いが楽しい一組です。
Chattanooga Choo Choo
Glenn Miller(グレン・ミラー)
編集盤
グレン・ミラー楽団による決定的な名演。軽快なビッグバンド・サウンドが心を弾ませます。
The Essential Glenn Miller
Glenn Miller(グレン・ミラー)
編集盤
「ムーンライト・セレナーデ」など代表曲を網羅したベスト盤。グレン・ミラー・サウンドを知る入門に最適です。
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Harry Warren ハリー・ウォーレン(1893–1981)
イタリア移民の家庭に生まれ、ハリウッド黄金期を代表する映画音楽作曲家として活躍しました。「I Only Have Eyes for You」「Jeepers Creepers」「You Must Have Been a Beautiful Baby」、後年には「That's Amore」など、生涯で300本以上の映画に楽曲を提供。アカデミー歌曲賞を3度受賞し、同時代で最も多くのヒット曲を生み出した作曲家の一人として知られています。作詞家マック・ゴードンとのコンビは、この曲を含め数々の名曲を世に送り出しました。