レコード・カセットテープの宅配買取 Bee Records

Jazz Standard — 1926

Bye Bye Blackbird

お気に入り

バイ・バイ・ブラックバード

作詞モート・ディクソン(Mort Dixon)
作曲レイ・ヘンダーソン(Ray Henderson)
制作年1926年
初演サム・ラニン楽団による録音(1926年3月)
キーFメジャー
拍子4/4拍子・32小節AABA形式(コーラス部分)・ミディアム・スウィング

「Bye Bye Blackbird」は、作曲家レイ・ヘンダーソンと作詞家モート・ディクソンによって1926年に書かれた、アメリカン・ポピュラー音楽を代表する一曲です。同年3月、サム・ラニン楽団によって初めて録音され、ジーン・オースティンやニック・ルーカスらによっても次々と歌われ、たちまち大ヒットとなりました。実はこの曲には、現在ではほとんど歌われることのない「ヴァース(前奏部分)」が存在し、そこでは黒い鳥(ブラックバード)と青い鳥(ブルーバード)が対比的に描かれています。一般に親しまれているのは、その後に続く「コーラス(サビ)」の部分です。1957年にはマイルス・デイビスがアルバム『Round About Midnight』でこの曲を取り上げ、ジャズ・スタンダードとしての地位を不動のものにしました。後年、ポール・マッカートニーやリンゴ・スターといったミュージシャンたちもカバーし、世代を超えて愛され続けています。

歌の情景・意味

この歌は、辛く悲しい日々に別れを告げ、自分を待っていてくれる人のもとへ旅立とうとする人の心を描いています。「ブラックバード(黒い鳥)」は、不運や悲しみ、孤独の象徴。主人公はその鳥に「さようなら」を告げ、荷物をまとめて、愛する人が待つ場所へ向かおうとします。誰も自分のことを本当には理解してくれなかった、辛い身の上話ばかり聞かされてきた――そんな過去を振り切るように、明るい未来へ一歩を踏み出す決意が、軽やかなメロディに乗せて歌われます。悲しみを抱えながらも、それでも前を向こうとする、強さと希望の感じられる一曲です。

※掲載している英語歌詞は原詩の著作権に配慮し、内容を要約・再構成したオリジナルの言い換えです。正確な原詩は楽譜または正規音源でご確認ください。

Pack up all my care and woe, here I go, singing low
Bye bye, blackbird
Where somebody waits for me, sugar's sweet, so is she
Bye bye, blackbird
No one here can love and understand me
Oh, what hard luck stories they all hand me
Make my bed and light the light
I'll arrive late tonight
Blackbird, bye bye

キー:Fメジャー 形式:AABA(32小節)
原曲はトニック(主和音)から大きく離れない、シンプルなコード進行が特徴です。そのためジャズ・ミュージシャンたちは、独自のコードを付け加えてアレンジすることがよくあります。

A セクション(1〜8小節)

Fmaj7
Fmaj7
Fmaj7
Fmaj7
B♭6
Bdim7
Fmaj7
C7

▶ ポイント:Fmaj7のコードを長く保持する出だしは、「荷物をまとめて、さあ行こう」という、迷いなく前へ進もうとする歌詞の決意を音楽的に支えています。途中の「Bdim7」という不安定な響きのコードは、過去の辛い思い出にほんの一瞬触れるような、ささやかな陰影を加えています。

B セクション(ブリッジ)

D7
D7
G7
G7
C7
C7
F6
C7

▶ ポイント:ブリッジでは「D7 → G7 → C7」と、ドミナントコードが連なって少しずつ緊張感を高めていきます。「誰も私を理解してくれない」という、これまでの辛さを語る場面に重なり、最後はC7からFメジャーへと、ほっと一息つくように落ち着いていきます。

1

Birds of a Feather

Carmen McRae(カーメン・マクレエ)

1958年 / Decca

鳥にちなんだ曲を集めた、カーメン・マクレエの洒落たコンセプト・アルバム。軽やかな伴奏に乗った、しなやかな歌声が楽しめます。

2

The Night of the Cookers, Vol. 2

Freddie Hubbard & Lee Morgan(フレディ・ハバード&リー・モーガン)

1965年録音 / Blue Note

二人の名トランペッターが共演した、熱気あふれるクラブでのライブ録音。白熱したやりとりが、ハード・バップの醍醐味を伝えます。

3

'Round About Midnight

Miles Davis(マイルス・デイヴィス)

1957年 / Columbia

マイルスの代表盤に収録された演奏。ミュート・トランペットの陰影ある音色が印象的です。

4

Bye Bye Blackbird

John Coltrane(ジョン・コルトレーン)

1962年録音 / Pablo

コルトレーン・カルテットのヨーロッパ公演を収めたライブ盤。古い流行歌を長いアドリブで大胆に展開していく、圧倒的な演奏です。

5

My Name Is Albert Ayler

Albert Ayler(アルバート・アイラー)

1963年録音 / Debut

前衛ジャズの旗手、アルバート・アイラーが北欧で録音した初期の作品。スタンダードを独自の激しい音色で歌い上げる、強烈な一枚です。

名盤を聴き放題で楽しむなら

Amazon Music Unlimitedなら、ジャズの名盤を定額で聴き放題。

無料体験をチェックする

名盤・名演のリンクはAmazonアソシエイト・リンクです。
Amazonのアソシエイトとして、ジャズ・スタンダード事典は適格販売により収入を得ています。

Ray Henderson レイ・ヘンダーソン(1896–1970)

アメリカ・ニューヨーク州バッファロー出身の作曲家。作詞家のバディ・デシルヴァ、ロー・ブラウンとともに結成した「デシルヴァ・ブラウン・アンド・ヘンダーソン」のトリオで、1920年代から30年代にかけて数々のヒット曲を世に送り出しました。シンプルで覚えやすいメロディと、当時のティン・パン・アレー音楽特有の明るい躍動感を兼ね備えた作風で知られ、「Bye Bye Blackbird」のほか「Birth of the Blues」などの代表作を残しています。